プラネタリウムのテーマは南十字星

天文科学館のプラネタリウムの話題は月替わりです。2024年5月の主役は「南十字星」です。

プラネタリウムでは緯度変化により明石から見ることができない星を楽しむことができます。特に南十字星は大人気です。
日本では沖縄県に行くとみることができます。石垣島から水平線上に見えますが、条件がいいと沖縄本島でもみえるそうです。

さて、南十字星は、正式には「みなみじゅうじ座」。一等星2個、二等星2個で形作られた十文字の星の並びです。全天88星座の中で最小の星座ですが、目立つ上に、方角を知るのに役立つことから昔から良く知られています。

北半球では北極星があり、北の方角を簡単に知ることができますが、南半球には北極星に対応する「南極星」がありません。そこで南半球では南十字星の南北方向の2つの星を結んで4~5倍延長して「天の南極」を探します。目印のない海の上などで方角を調べる大事な方法です。南十字星を英語でサザンクロスといいます。

プラネタリウムでは「南極星はナイキョクセイ(※)」「サザンクロスがないと方角がわからずサンザン、クロウスル」とダジャレで解説されることもあります。(しないこともあります)
プラネタリウムで気軽に南半球の旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。

◎一般投影「南十字星を訪ねて」
◎キッズプラネタリウム「みなみのくにへほしぞらツアー」

※「はちぶんぎ座シグマ星」という5等星が、天の南極付近にあり、
国際天文学連合が正式な恒星の名前リストに「南極星(Polaris Australis)と記載されています。なのでこのダジャレは不正確ですが、許してくだセイ。

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