特別展「極限時空・ブラックホールと重力波」

明石市立天文科学館・大阪市立科学館 同時期開催!
ブラックホールは極めて高密度で光さえ吸収するほどの大きな重力を持つ天体です。2019年にはM87銀河中心の超巨大ブラックホールの「影=シャドウ」が撮影されたことが発表され大きな話題となりました。また、2015年にはブラックホールの合体によっておこる時空のゆがみの波である重力波が観測されました。ブラックホールを観測する電波望遠鏡の模型や重力波検出装置に使われる人工サファイアミラーなどの貴重な資料とともにブラックホールと重力波の最新研究にせまります。

※この特別展は、台湾・國立自然科学博物館が制作し、2023年6月から2024年4月に開催された特別展をベースに、日本のKAGRAプロジェクトやブラックホール直接撮像のALMAプロジェクトに協力をいただき、最新の研究成果を含めてアレンジしたものです。
明石市立天文科学館と大阪市立科学館の同時期開催により、本邦初公開となります。

【各会場と会期】
  明石市立天文科学館 2025年7月19日(土)~9月7日(日)
  大阪市立科学館   2025年7月19日(土)~8月31日(日)

開催期間(明石)

2025年7月19日(土)~9月7日(日)

会場(明石)

天文科学館3階 特別展示室

主催

明石市立天文科学館、大阪市立科学館、「ブラックホールと重力波展」実行委員会

協力

國立自然科學博物館(台湾)、國立清華大學(台湾)、康木祥工作室(台湾)、国立天文台、東京大学宇宙線研究所、大阪工業大学

展示内容

ブラックホールの形成や観測、重力波と最新の観測成果などについてのパネル展示の他、下記の展示をおこないます。

【KAGRA サファイア鏡】
重力波望遠鏡ではレーザー光を鏡で反射させて戻ってきた光のわずかな位相差(到達時間の違い)を測定することで重力波を検出します。実験で使用された貴重なサファイア鏡を展示します。(東京大学宇宙線研究所 所蔵)
【レーザー干渉計模型】
重力波観測のしくみがわかるレーザー干渉計の模型です。(大阪工業大学 製作)
【ALMA望遠鏡 12mアンテナ模型(1/20サイズ)】
ブラックホール・シャドウの撮影に成功したEHT(Event Horizon Telescope)の観測でも用いられた12mアンテアの模型(国立天文台 所蔵)
【ブラックホールレンズで写真を撮る】
ブラックホールの周囲では光が曲がる現象(重力レンズ)がおこります。カメラの前に立つとブラックホールレンズを通した自分の姿を見ることができます。

その他

明石、大阪の2会場をつなぐ連携イベントも企画中!