天文ニュース(No.169)


今世紀最初の肉眼彗星出現!リニアー彗星

2001年7月1日発行 リニアー彗星(C/2001A2)が、肉眼で見える明るさになっています。
この彗星は、2001年1月3日、リンカーン研究所チーム(※)によって、「かに座」の中に19等星で発見されました。
認識符号C/2001A2、名称はリニアー(LINEAR)彗星と名づけられました。
そして、発見時の明るさから、それほど明るくならないと考えられていました。
ところが、3月末に中心核が分裂し、彗星から多くの物質が放出し、急激に明るくなりました。その後、太陽や地球に近づくにつれて順調に明るくなり、6月中旬には3等級の明るさになりました。
このころ彗星は、日本から見えない位置にありましたが、南半球では肉眼で見ることができました。
リニアー彗星は、6月30日、地球に距離0.244天文単位(約3700万km)まで接近しました。
その後、地球から遠ざかっていますが、しばらくは明るさを保つと思われます。7月になり、日本でも観測条件がよくなっています。

リニアー彗星の位置は、図のように夜明け前の東空低く、くじら座からうお座、ペガスス座にかけて移動します。この彗星を見るには、東空が見わたせる、光害のない場所を選んでください。双眼鏡や望遠鏡があればよいでしょう。

※LINEAR;Lincoln Laboratory

Near-Earth Asteroid Research

project=地球接近小惑星研究計画